2013年の活動
「Team Elims(チーム エリムス)」は、さっぽろ雪まつり市民雪像を制作するHDC社内サークルです。
毎年5倍の抽選会を勝ち抜き、16年連続制作をしている札幌市が誇るベテランチームです。
おかげさまでメディアへの露出度も高く、毎年、TV、ラジオの取材や出演依頼をいただいています。
あなたもElimsに参加して、故郷のお母さんにハンカチ振ってみませんか!
Team Elims 2013
今年のお題は「愛と勇気だけが友達さ」
復興の願いを込めて。いけ!みんなの夢まもるため。
~昨年の倒壊事故を受けて、今年から安全性が徹底されました~
市民雪像は、製作にかかる前に「技術講習会」というものがあります。
昨年までは任意の参加でしたが、今年から必須になりました。
何をするかと言いますと。
製作する雪像の模型を粘土で製作、札幌市内で活躍されている彫刻家の先生に見ていただき、本製作で気をつけるべきアドバイスを受ける場です。
今年からは、用具の安全な使い方についての講習会もありました。
毎年、マスコミに露出度の高いTeam Elims。
今年はここでマスコミに登場でした。
私たちが技術指導を受けていた時の様子が、ニュースで紹介されていました。
天下のNHK。STV、UHB。
めだってるぜ。私たち!
……という訳で。
市民雪像始まって以来の道具使用説明を受けて、Team Elimsは所有道具にスッ飛び防止紐を取り付けて安全を強化しました。
・作業開始前
「豆腐」と呼ばれる雪像の原型。
上のブロックが幅2m、高さ2m。下のブロックが幅3m、高さ1m。
上のブロックのみを加工して形にします。
ここにも安全強化のために、今までと違った工夫がありました。
昨年までは、下ブロックのど真ん中に上のブロックが乗っていたのですが、下ブロック前面を広く取って作業しやすくなりました。
万が一雪像が倒壊しても、お客様まで届かないための工夫ですね。
今年は初日が暖かく、2日目が真冬日というコンディション。
削ってシャーベットをつける工程を考えたら、ベストコンディションです。
当初雨の予報もありましたが、大きな影響を受けずに済みました。
・開始1時間経過
メインである顔が来る位置を油性スプレーで印をつけて、その部分を残すように削っていきます。
並行して除雪作業も行います。
雪像は生き物。せっかく完成度が高くても、雪にまみれたアンパンマンではあまりにかわいそうです。
・全体図
離れた所から見ると、こんな作業状態です。
台座に登って削り出し作業をする者、削り落とされた雪を除雪する者、スコップ片手に次の工程を考える者。
それぞれ分担して作業にあたります。
・驚異の進捗率
ちょうどお昼の時間になりました。
2時間程度で、ここまで出来ました。
この日の最高気温は2月初旬としても珍しい+8℃。
この暖かさで最初の削り出しがとてもスムーズに進みました。
ぼんやりとした、空飛ぶアンパンマンの原型が見えてきました。
・午後の部開始
早くもシャーベットを使って、盛りつける作業に入りました。
中盤からは削り出しと盛りつけを並行して行っていきます。
基本的にはシャーベットが凍らなければならないので、気温は低いことが望ましいのです。
あらかじめシャーベットを盛っておいて、一晩のうちに凍らせてから翌日に削る……という方法もあります。
しかし最大限豆腐からの削りだしで形を整えるのがベテランズの仕事ってヤツです。
・初日終了
昼間暖かかったものの、夕方になるとさすがに気温が下がってきました。
しかし、1日でアンパンマンの鼻とほっぺまで完成するほどの進捗ぶり。
丸顔と丸い手が何とも美しい。
・2日目開始
初日から一部メンバーチェンジがありましたが、今日も元気にスタートです。
ちょっと分かりづらいですが、目の位置を決めて印をつけました。
この後、HDC社長中村が応援に来てくれました。
暖かいコーヒーが差し入れられて、メンバーちょっとまったり。
・合言葉は「エッジをきかせろ!」
昨日盛ったシャーベットは一晩でばっちり凍りました。
顔にメリハリをつける為、しっかりと輪郭を整えておきます。
合言葉「エッジをきかせろ!」がここからが本領発揮です。
・最後は台座
仕上げは台座のメンテナンス。
雪像をよりよく見せるには欠かせない作業です。
「エッジをきかせろ!」の集大成です。
TeamElims2013
今年は雨予報だったり、暴風雪予報だったり。
天気が心配でしたが無事完成にこぎつけました。
観光客の皆様や会社の同僚など、沢山の方から応援・激励の言葉を頂きました。
特に今年は小さなお子さんに大人気のアンパンマンを製作したので、開催期間中も大変多くのお客様に記念撮影をしていただきました。
さっぽろ雪まつりが、皆さまの大事な思い出の一つとなれば幸いです。
来年もどうぞよろしくお願いします。